2022.12.12(月)

趣味に没頭する「機織りの家」

趣味に没頭する「機織りの家」


大都市圏で長らく公務員をされていたご夫婦は、早期退職を計画。将来を見据えて、早めに八ヶ岳での2拠点生活をスタート。退職後の今は、田舎暮らしの比重を増やし、素朴屋にご依頼いただいた「機織りの家」で、趣味に没頭している。

2拠点居住の地として選んだ山梨県は、アクセスも良く、キャンプをするために定期的に訪れていた思い出の場所。ご縁で農地を借ることもでき、週末農業も開始。自然の中でエアコンのない生活がしたい、と寒冷地で育った幼少期の感覚を大切にし、涼しい北杜市で建物を購入。大都市圏と生活スタイルを使い分け、行ったり来たりの生活をしばらく続けた。

思ったらすぐ行動。やらずにはいられない。働くことも好きで熱心に取り組んでいた。ただ、24時間しかない一日をどう使うかは自分次第。昔から働くこと以外の時間をしっかり確保するように心がけていた。趣味は幅広く、お琴や三味線、胡弓などの弦楽器、そして同僚の勧めで始めた織物に没頭

するようになり、チェック柄、しま模様など、織れるものはとことん織った。

 

もっともっと染織を学びたい。

そう思い立ち、大学入学を決意。

仕事と進学を両立する為に、どう環境を整えるかを考えた。

今ですら働き方改革と言われているが、当時は、働く時間を変えることも難しかった時代。思い切った発想の転換で、日中時間を作れる職場に変更し、通信制の大学に入学、そのまま大学院にも進学した。

 

仕事、趣味、子育ての両立が実現できたのは、サポートを続けてくれた家族のおかげだと感謝している。天然素材の染料を採取する時も、家族一緒に県外まで取りに行っていたのも良い思い出。

大学院の卒業制作も、展示会に出展し最優秀証を受賞した織物も、手の込んだオリジナルの逸品もの。それらは、趣味だから、と一言で言えないような立派な経歴になっていて、拠点づくりのきっかけにまでなった。

素朴屋では母屋のリフォームと機織りの家をご依頼。

母屋は、建具、デッキ、納戸、トイレ、床などから始まり、キッチン、リビングを一つにつなげ、天井も高くし、開放的に仕上げた。続けて、大きな機織り機が常設できる二階建ての「機織りの家」を新築。大きなデッキは、母屋と機織りの家を直結するために造作。

素朴屋の開放的な建具から、山々や畑、植物が見え、趣きがあり、味わい深い空間に。

そこに、ご夫婦の厳選されたコーヒーとお手製のロールケーキが揃い、お二人のお人柄で、会話も心も弾む。

ご自宅にお邪魔すると、つい長居をしてしまう。

今日も機織りの音が木造建築とこだまし、心が癒された。

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