2022.11.30(水)

温もりのある家「薪ストーブ」

温もりのある家「薪ストーブ」


温もりのある家

 

冬来たりなば春遠からじ

そう思うようになり、八ヶ岳の寒さも愛せるようになりました。もとい、これだけ空気が美味しく、表情の違う季節を味わえる場所だからこそ、選んでこの場所に住んでいることを思い出せ、人間も動物であり、自然の中にいることで体が作られていると実感しています。

※注

勘違いされる方も多いですが、山の上は雪が降りますが、北杜市内は想像しているような豪雪地帯ではありません。八ヶ岳降ろしという風は強いです。

 

薪ストーブにとっても、空気は必要なもの。木も壁も呼吸する素朴屋の家は、自然換気をモットーに八ヶ岳の良い空気を取り入れ、薪ストーブで暖を取りたいというお施主様も多くいらっしゃいます。

素朴屋事務所でも活用している「イエルカストーブ」

 

北杜市から見える南アルプスの反対側、長野県の山奥に住んでいるイエルカ・ワインさんの作品です。

イエルカさんは、旧チェコスロバキアのプラハ生まれ。プラハの春をきっかけにフランスへ渡り、紛争の影響で帰国難民になったことで、世界中を旅をするきっかけとなったそう。日本人の悦子さんと出会い、結婚。自然、植物、食べ物、人に魅了され、夫婦で山奥へ移住。

世界を回り、舞台建築、陶芸、絨毯作りなど様々な手しごとを学び、今は薪ストーブを作るイエルカさん。薪を割る姿もとても80歳とは思えません。田舎は人生の大学だというイエルカさんは、百姓のように何でもでき、日本の四季が大好きで、生活、変化を楽しんでいます。日本人よりも日本の美しさに気づいているイエルカさんの言葉は、いつも私たちに大切なことを思い出させてくれます。

 

 

「薪ストーブで生活が豊かになる」とイエルカさんは言います。

チェコでは、夏と冬は山小屋で暮らし調理器具は薪ストーブのみ、という生活していたので、イエルカさんにとって薪ストーブは生活にとって当たり前の存在。薪ストーブ生活が恋しくなり、自分好みの薪ストーブを自分で作ったことがイエルカストーブの始まりのきっかけ。オーブンでピザやパンを焼き、スープをじっくり煮込む、火を見て癒される暖炉を囲むと人が集まり、心も温まる。薪がはぜる音が歌だと考え聞いていると、気づいたらずっと薪ストーブの前から離れらなくなっています。

作り出したストーブのことを、イエルカさんは「娘」と呼び、引き渡してからも、娘たちの様子を気にしているそう。娘たちが活躍する冬の時期は、イエルカさんにとってとても贅沢な季節。薪ストーブで生活が豊かになるように、願いを込めて、作っています。

 

薪ストーブのある暮らし。

イエルカさんの大切な娘さん達を預かる素朴屋としては、その思いをお施主様に伝えていきたいと思います。生活が豊かになる薪ストーブ。寒さも楽しめるように、そして体が弱体化しないように、自然の一部として暮らしていることを発信していきます。

 

家もストーブも人の手で作られる、温もりあるもの。

 

温もりある家を、素朴屋はこれからも作っていきます。

イエルカストーブ:

木を使う素朴屋の物件にとって、黒革仕上げの無塗装の鉄板、円形のストーブが非常にアクセントとなっています。鉄板が厚く、針葉樹(杉等)を燃やしても火力に耐えることができる為、薪の材種を選びません。メンテナンスがほとんどいらない簡単な構造になっています。煙突も直筒で天井から抜くことでお手入れも簡単です。

記事をシェアする


住まいのこと、お気軽にご相談ください

八ヶ岳への移住や土地探し、気候・風土など地域に関するご相談、木造軸組工法で建てられた家屋のモデルハウス見学会をご用意しています。

八ヶ岳への移住や土地探し、気候・風土など地域に関するご相談、
木造軸組工法で建てられた家屋のモデルハウス見学会をご用意しています。